シンギュラリティの彼方(補足6 ニワトリタマゴ)
シンギュラリティの彼方(補足4 だんだん豊かに)
https://chiraura20190421.hatenablog.com/entry/2019/07/23/112943
の補足をしたほうがいいような気がしたので。
ニワトリタマゴな話が出てきたと思うんですが、
モノの値段って、どう決まるんじゃ? って話で、
そんなもん、需要と供給のバランスじゃろうが! って話で、
需要が供給を上回れば、価格が上がり、
供給が需要を上回れば、価格が下がる。
てことなんですけど、
でもですね、
需要が供給を上回れば、需要を満たすべく供給が増えたり、
供給が需要を上回れば、需要を超えた供給は淘汰されたりするはずです。
(何か理由があって供給が増やせないような場合は、
この限りではありませんけどね)
加えて、競争原理も作用するので、
つまり、おおむねは低値安定なわけです。
んで、この時、
モノの値段(収益)≒人件費(ヒトの労働)
だと思うんです。
たとえば、
石油は、中東の産油国に行くと水のほうが高いなんて言ったりします。
これは、採掘して、タンカーで運んで、精製して、
タンクローリーで運んで、ガソリンスタンドで販売するという、
人の手を介した結果、その分が価格に上乗せされてるわけです。
サカナも海とかで泳いでるときはタダですが、
漁師さんが捕って、市場で売って、そこから運んで、お店で売る。
いつのまにかお値段がついてるわけですね。
漁に使う船の燃料も、産油国の地下にあるときはタダですが、
日本に来て、燃料補給するときにはお値段がついてるわけですし、
エンジンもスクリューも鉄鉱石が地中にあるときはタダですが、
採掘して、鉄にして、エンジンやスクリューに加工するとお値段がつくわけです。
お弁当も服も、エネルギーもインフラも、
さまざまなモノの値段は、
“人件費(ヒトの労働)”の積み重ねで構成されているわけです。
つまり、残念なことに、
“給料”は低値安定なわけです。
これまでは、高度成長期とかバブルとかで
なんとなく高い給料だったのが、
外国の安い労働力だとか、
高い給料を払って雇うくらいなら、寝ないで働くとかで
労働力需要には応えているので、
需給は(逼迫はしていても)バランスはしていて、
ニワトリタマゴ関係なく、低値安定しているわけです。
この傾向は、当面変わらないと思います。(ToT;)
やはり、
科学研究に注力し、
一刻も早く、シンギュラリティを実現する以外に、
多数が救済される道はないのかもしれません。